当記事では、風頭山を中心とした幕末維新にゆかりのある歴史的資産や景観スポットをご紹介しています。風頭山は、長崎市中心部に隣接する標高約150mの小高い山で、山頂付近には風頭公園もあり龍馬像や長崎市を一望できる展望台などもあります。
春は桜やツツジ、梅雨は紫陽花、冬には水仙が咲き誇る花の名所でもある風頭山周辺も巡ってみませんか?
風頭山周辺エリアのおすすめスポット
スタート | 弊振坂(彦馬通り) |
ゴール | 長崎市亀山社中記念館 |
所要時間 | 約4時間 |
交通手段 | 徒歩 |
幣振坂(彦馬通り)
風頭山と寺町を繋ぐ歴史ある道。江戸時代に風頭の石切り場で採れた石材をこの道を使って運搬する際、御幣を振って民衆を鼓舞したことに由来します。また、2019年第20回長崎都市景観賞「坂みち景観13選」にも選定されています。
小川凧店(長崎凧資料館)
明治40年(1907)創業の老舗凧店。数多くの凧が展示・販売され、凧づくりの体験も可能です。購入して風頭公園で遊ぶこともでき、歴史資料も充実。ユニークな店主との会話も弾みます。風頭公園に行く際はこちらの駐車場が最寄りです。
おきみ茶房
風頭公園の遊具広場のすぐ隣で、ご夫婦が切り盛りする小さな隠れ家的なカフェ。ランチセットの和洋盛り合わせ料理は一品一品が絶品です。テラスからの眺めも美しく、スペシャルメニューもあるので大切な日にもぜひご利用ください。
上野(彦馬)家墓地
上野彦馬は長崎市生まれの幕末から明治にかけて活躍した日本における初期の写真家です。坂本龍馬や高杉晋作など幕末の志士を数多く撮影し、日本初の天体写真や戦場写真を撮影したことでも有名。日本初の商業写真館も開業しています。
龍馬像
土佐を脱藩した坂本龍馬は慶応元年(1865)頃、同氏と風頭山麓の伊良林で日本初の商社「亀山社中」を設立。風頭公園周辺で活躍したことを記念して平成元年に龍馬像が建立されました。
石切り場跡
江戸時代の長崎で最大の石材産地だったといわれているのが風頭山です。中島川に架かる眼鏡橋や諏訪神社の鳥居など、数多くの構造物に使用されてきました。石材を採取したことで切り立った崖となり、その景観もまた圧巻です。
風頭公園展望台
長崎のランドマークである稲佐山を正面に据え、「鶴の港」と称される美しい長崎港と密集した市街地のダイナミックなパノラマ風景を一望できます。耳をすませば船の汽笛や、路面電車の音など長崎らしい音風景を楽しむことができます。
風の大地美術館
長崎県出身の洋画家のウエダ清人さんが2017年に開館した小さな美術館。館内には潜伏キリシタンや原爆、大地などをテーマにしたウエダさんの作品のほか、地元作家の作品も展示されています。
若宮稲荷神社
南北朝時代の忠臣・楠木正成公の守護神(稲荷大神)を延宝元年(1673)にこの地で祀ったのが由来。秋の大祭では「竹ン芸」が奉納され、高さ約10mの竹の上でアクロバティックな曲芸が披露されます。山道に連なる約70の鳥居群も圧巻。
亀山社中資料展示場
幕末の古写真や資料など100点以上が展示され、長崎市亀山社中記念館と比較しても資料が豊富。窓からは長崎らしい石積み河川を眺めることもできます。
龍馬のぶーつ像
亀山社中創立130周年を記念して市民団体により建立されました。亀山社中記念館からほど近くの、長崎の街を見下ろす高台にあります。ブーツには実際に足を入れることができ、往時の龍馬の姿になりきった記念撮影スポットです。
長崎市亀山社中記念館
慶応元年(1865)坂本龍馬らが中心となって設立した日本初の商社「亀山社中」の建物を当時により近い形で改修し、平成21年(2009)に開館。館内には龍馬のブーツのレプリカなどの資料があり、龍馬の紋服を着て記念撮影もできます。